仮想通貨マイニング リグ構築

 仮想通貨マイニングの計算には専用設計されたASICやパソコンでおなじみのCPUやGPU(グラフィックボード)が使用される。

  • ASICは特定の仮想通貨用に設計された専用機器でありマイニング効率は非常に良いが、高価であると共に、他の仮想通貨では使用できないことがあり、汎用性に欠け、個人で運用するには難しい面がある。
  • CPUはパソコン等の頭脳として長く君臨してきたが、マイニングでは効率が悪く、またマイニング中に他の処理を行うことができなくなってしまう。
  • GPUは本来はGraphic Processing Unitという名の通り、画像処理を行うためのボードであるが、近年の高解像度・高画質に対応するため並列処理の計算が向上しており、また、マザーボード上にPCI経由で多数枚のGPUを追加できることから効率よく計算ができる機器としてよく利用されている。
     GPUが自動車の自動運転での計算処理に有利であるとの見解からGPUメーカーの一社であるNVIDIAが注目を浴びて株価が上昇したとの報道を見かけるようになった。

 マイニングプールであるNiceHashが代表的なASIC, GPU, CPUのマイニング効率を発表している。マイニングによって得られる収入はざっくり一桁ずつ異なるイメージでしょうか。
収入に対してGPUとCPUはほぼ同じ価格なので投資効率はGPUが優れているのが分かるかと。


 マイニングの計算機器をGPUと決めた場合、あとは消費電力とブレーカーの兼ね合いを検討してGPUの枚数を含めたRigの構成が決まってきます。

構成部品 コメント
OS

最初の最初は簡単なWindow10をお勧め
 マイニングプールであるNiceHashがWindows環境のみのサポートのため。(2018年1月)

CPU Windows10が動けば十分なのでCeleronクラスで十分。マザーボード対応表を確認
RAM 4GBあれば十分だが、GPUを多数積むときにの必要メモリ使用量を確認
M/B マザーボードはPCIカードが多数積めるものを選定
 PCIはライザーカードを使用してGPUを接続するのでx1のスロットが多数あるものを選定
 Rig運用ではOn/Offスィッチがないので別途準備を忘れずに
Storage

HDD/SSDなどでOS、GPUドライバ等を格納できる量が確保できれば十分

GPUを多数枚積む場合には仮想メモリ領域が必要となり、 8つ以上のグラフィックカードが接続されている場合、システムは16G以上の仮想メモリが必要。OS他含め80GBあれば十分かと。

Rig筐体 タルラックでも専用ラックでも。専用ラックの場合GPUをしっかりネジ止めできる安心感とファン付きの場合ファンの値段も考慮するとお得感があります。
 冷却が必須なので、通常のパソコン筐体はむいていません。


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