NiceHash Mining to Cash
仮想通貨マイニングを行う第一の目的はおそらく仮想通貨を取得し、最終的には手元に物品と引き替えのできる通貨にする事でしょう。仮想通貨のまま決算・支払いができる場所はまだ限られている2018年現在、日本では手元に日本円という法定通貨に変えたいところです。
マイニングを行った仮想通貨を日本円にするには各所で手数料が取られます。この手数料を最小限にして効率よく手元に現金を得る流れを整理したのでご参考に。
条件は以下の通りで、手数料は日々変化するので最新情報で最終確認ください。
- マイニングプールにはNiceHashを使用する
- 計算を簡単にするために1ビットコイン=100万円とする
- NiceHashの手数料は2018年2月5日に発表された値を使用
3種類の出金(Mining→手元に日本円の現金)方法があるが、NiceHashに共通して必要な情報は以下の通り。
- Unpaid Balance:マイニング報酬でNiceHash社内で計算上保管されているBTC
- NiceHash Wallet:マイニング報酬であるビットコインを一時保管できるNiceHash社内のウォレット。他の通貨への交換はできない。
- External Wallet:一般の仮想通貨【口座】。日本ではbitFlyerやZaifなどがあり、日本円を取り扱っている取引所・販売所の情報はこちら(サイト内リンク)を参照してください。
また、NiceHashは毎日Unpaid Balanceを確認し、残高が0.001 BTC貯まったらNiceHash Walletに払出、もしくはExternal Walletには0.1 BTC貯まったら払出すという日々の報酬出金運用ルールがある。
External Walletに払出をする条件の残高0.1 BTCを1日で稼ぐにはGPUが200台程度必要となるので、ここでの計算では一日あたり0.05 BTC以下の報酬を得られるマイニングリグを走らせていることを想定する。
<<Path -1>>
NiceHashを使ってマイニングした報酬を直接”External Wallet”に払い出す例。
報酬(Unpaid)が0.1 BTCになるまで払出がされず、数十日間マイニングを走らせて、Unpaid Balanceが0.1BTCに達した日の日本時間20時頃に目標達成で払出。払出の日に報酬払出額の3%が手数料としてかかる。0.1 BTCは今回の例では10万円相当。 払い出されたビットコインを現実世界の手元にするには最終的にATMなどがある市中銀行に送金する必要があり、その手数料を考えるとExternal WalletはZaifの一律350円/回が最も安くなる。
★NiceHash報酬を直接External Walletに払出をする場合には3%の手数料がかかる
★External WalletにはZaifのビットコインウォレットが日本円出金の際に手数料が一番安い
<<Path -2>>
Path-1に”NiceHash Wallet”を間にはさんだPathの例。
Unpaid→NH wallet→External wallet→市中銀行という流れ。
報酬(Unpaid)が0.001 BTCになると払出がされるのでそれほど大きくないマイニングリグを組んでいる場合には早いタイミングで報酬を現金化することが可能。たとえばGeForce 1060-6GB 一台の想定報酬(報酬見積計算サイト)は0.0002 BTCと見積もられているので、5 GPU構成の場合、毎日”NiceHash Wallet”に払出が行われ、マイニングを実施している実感が湧いてくる。なお、Unpaidが0.001BTCに達した日の払出に報酬額に対して2%の手数料が引かれて”NiceHash Wallet”に入金される。
”NiceHash Wallet”に溜まったビットコインを日本円に現金化する際にタイミングの注意が必要である。”NiceHash Wallet”は日本円(JPY)との交換を行っておらず、また日本の市中銀行への送金も実施していない。その為、”NiceHash Wallet”→日本円の取り扱いがある”External Wallet”への送金が必要となる。この際の手数料が送金するビットコイン額に応じて変化する。送金額が0.03〜0.1 BTCの場合には0.0003 BTC (今回のレートで300円)の手数料がかかり、0.1 BTC以上の送金の場合には0.3 %の手数料がかかる。
NiceHash社への手数料総額は最初に”NiceHash Wallet”払出手数料の2%に加えて”External Wallet”に送金する額に対する手数料があり、”External Wallet”に送金する額に応じて総手数料は以下のグラフの通りとなり、0.1 BTCになるまで”NiceHash Wallet”に溜めておいて、一気に”External Wallet”に送金すると手数料が最も安い2.3%での送金額となる。 ちなみに”NiceHash Wallet”に0.0294 BTC以上たまったときに”External Wallet”に送金するとPath-1の手数料である3%より割安になる。
Path-1と共通だが、”External Wallet”に送金されたビットコインを現実世界の手元にするには最終的にATMなどがある市中銀行に送金する必要があり、その手数料を考えるとExternal WalletはZaifの一律350円/回が最も安くなる。
★”NiceHash Wallet”を使うと少ない報酬でも成果が見える
★”NiceHash Wallet”への払出があっても0.03BTC貯まるまで待てば手数料が総額でお得に
<<Path -3>>
Path-2の”NiceHash Wallet”→”External Wallet”の間に”Coinabase”という取引所を経由する例。
NiceHash社のはからい?で”External Wallet”に”Coinbase”を指定した場合には手数料を取らない方針。”Coinbase”は「米国最大の仮想通貨取引サイト」といわれているが、口座開設の際の契約書(Agreement)には”Coinbase services are provided by Coinbase UK, Ltd., a UK entity”とあり、イギリスの会社と思われる。
2018年2月現在、Coinbaseでは日本円の取り扱い・送金がないため、今回の『最終的に日本円を手にする』目的に合わないため割愛するが、2016年7月に三菱東京UFJ銀行との提携が発表され、今後日本円の取り扱いができるようになると”External Wallet”としての候補の一つに挙がるかと思う。
NiceHashのあれこれ
- What is NiceHash? - NiceHash社は「プールサイト」ではない。NiceHash社の説明によると " NiceHash is a marketplace that connects buyers and sellers of hashing power. " と謳っている。Sellerの持っているハッシュパワーをとりまとめてBuyerにマイニングの提案をし、とりまとめたハッシュパワーをマイニングプールサイトに提供してマイニングしてくれている。 リグを構築してNiceHashでマイニングを行っているマイナーが"Seller"であり、一種のクラウドマイニングを行っているのが"Buyer"ということに...
- Sell power to NiceHash - niceHASH minerは2018年1月現在、Windows7以降のWindows専用となっているが、インストール後にビットコインアドレスを登録すればあとはアプリを起動すると、 ・自動でお題を受け取って計算 (自動マイニング) ・みなから集まった計算機器ででもっとも効率の良い通貨のマイニングを実行 (自動通貨選別) ・自分が提供した機器に最適のマイニングを実行 (自動アルゴリズム選択) をしてくれて、見守るだけでビットコインが口座に、...
- NiceHash Initial Settings - niceHASH minerの設定はほぼボタンを押していけば問題なく設定出来るが、 ・・・ベンチマークが始まるとGUIの画面で進捗バーが表示され、コマンド画面では各種アルゴリズムの動作検証が行われている内容が表示される。・・・minerのver2.0.1.9からは同一機器のBenchmarkはスキップするようになったが、Ver2.0.1.8ではすべての機器のベンチマークチェックを行うので、GTX1060 6台の場合2時間かかった...
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